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脳梗塞後遺症に悩む方へ――リハビリとデイサービスの大切な役割

  • a-sugawara
  • 9月3日
  • 読了時間: 5分
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脳梗塞は日本人の死因や要介護原因の上位に位置する病気です。発症を免れても、その後に残る「後遺症」との向き合い方が、本人と家族の生活に大きな影響を与えます。

片麻痺や言語障害、認知機能の低下など、症状は人によって異なりますが、共通するのは「適切なリハビリを継続することが回復の鍵になる」という点です。


しかし現実には、退院後にリハビリを十分に続けられず、動作の改善が停滞したり、再発を恐れて外出機会が減ったりするケースが少なくありません。そこで注目されているのが「デイサービス」という地域の介護・リハビリ拠点です。



脳梗塞後遺症のリハビリはなぜ継続が必要なのか?


脳梗塞によってダメージを受けた神経細胞は再生しませんが、脳には「可塑性(かそせい)」と呼ばれる機能があります。これは、失われた機能を別の神経回路が代償する能力のことで、適切なリハビリ刺激を与えることで新しい動作パターンを学習していきます。


発症から半年〜1年は「回復期」と呼ばれ、特にリハビリの効果が出やすい時期とされます。しかし、その後も「維持期」「生活期」と呼ばれる段階で、適切な運動や訓練を続けることによって、機能低下の防止や生活の質の向上につながります。


もしリハビリを中断してしまうと、せっかく改善した動作が再び困難になることもあります。ですから、退院後の「生活の場」で無理なく続けられる仕組みが欠かせないのです。



デイサービスが果たす役割とは?


デイサービスは介護保険制度のもとで利用できる通所施設で、日中に通って食事や入浴、機能訓練などを受けられるサービスです。特に脳梗塞後遺症を抱える方にとって、以下のような意義があります。


  • 専門的なリハビリが受けられる

理学療法士や柔道整復師などの専門職が関わり、身体機能に合わせた運動プログラムを提供します。


  • 生活リズムを整えられる

定期的に通うことで、外出の習慣ができ、活動量が維持されます。


  • 社会的なつながりが持てる

同じようにリハビリに取り組む仲間との交流は、孤立感を軽減し、意欲を高めます。


  • 家族の負担を軽減できる

ご家族にとっても介護の手を休める時間になり、安心して在宅生活を継続できます。


こうした多面的な支援によって、デイサービスは脳梗塞後遺症と向き合う方の生活を支える大切な拠点となっています。



東北エリア特有の課題とデイサービスの意義


全国的に高齢化が進んでいますが、東北地方は特にその速度が速い地域です。65歳以上の割合トップ10に東北が4県ランクインしており、「東北は高齢者課題の最先端地域」とまで言われるほど、若い世代の都市部への流出により、高齢者が多く残るという構造が続いています。そのため、脳梗塞など生活習慣病のリスクを抱える方や、既に後遺症と暮らしている方が増えやすい環境にあります。


また、都市部に比べると医療や介護の拠点が少なく、「通いたい施設が近くにない」「専門的なリハビリを継続できる場が見つからない」という声も少なくありません。特に冬季は積雪による外出困難も課題となり、在宅に閉じこもることで症状が悪化するケースも見られます。


こうした背景から、地域に根差したデイサービスが果たす役割は非常に大きいといえます。単なる介護支援にとどまらず、「住み慣れた町でリハビリを続けられる」環境づくりそのものが、東北の高齢社会における大きな価値なのです。



「リハニック」が目指す地域密着型リハビリデイサービス


ここで紹介した課題に対し、私たち「リハニック」はあえて大都市圏ではなく、東北の地域に根差した出店を進めています。(名取、塩竈、大崎、石巻、花巻、一関、須賀川など)


それは、都市部には選択肢が豊富にある一方で、地方では「必要としている人ほど適切なリハビリの場に出会えない」という現実があるからです。


リハニックでは、脳梗塞後遺症をはじめとする運動機能の課題に対応するため、柔道整復師やリハビリ専門職が一人ひとりに合わせたプログラムを提供しています。単なる機能訓練にとどまらず、生活の中でできる動作の獲得を重視し、「再び自分の足で買い物に行く」「家族と外出を楽しむ」といった日常生活の希望を叶えることを目標にしています。


さらに、地域の特性に配慮した送迎や、外出が難しい冬場でも安心して通える仕組みづくりにも力を入れています。



まとめ――地域で続けるリハビリの大切さ


脳梗塞後遺症とともに生きることは簡単ではありません。しかし、リハビリを生活の一部として続けることで、できることは確実に広がります。


特に東北のように高齢化が進む地域では、デイサービスが「生活と社会をつなぐ窓口」としての役割を担っています。


もしご自身やご家族が「退院後のリハビリをどう続ければいいのか」と悩まれているなら、一度地域のデイサービスに相談してみることをおすすめします。


そして、地域に根差したリハビリ支援を実践する「リハニック」は、その選択肢のひとつです。東北で暮らす方が住み慣れた町で安心してリハビリを続けられるよう、私たちはこれからも取り組みを広げていきます。


東北の地で暮らす皆さまに寄り添い、脳梗塞後遺症のリハビリを通じて、再び自分らしい生活を取り戻すお手伝いをする──それがリハニックの使命です。


施設に興味をお持ちの方や、実際の雰囲気を体験してみたい方には、無料体験やご見学も随時受付中です。まずはお気軽にお問い合わせください。



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