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受傷から約30年、「初めて納得できた」|自分のリハビリを理解し、選ぶための支援

11 分前
読了時間: 5分
「毎回、自分の身体とリハビリの内容をしっかり説明してくれる。自分に何が足りなくて、これから何をするのかを理解しながら取り組める。受傷して約30年になるが、こういうリハビリは初めてです」

利用後の担当者会議で、ある利用者さんが話してくださった言葉です。


今回ご紹介するのは、脊髄損傷後、車椅子を使いながら生活し、杖で歩く場面もある50代の方です。

仕事にも復帰していましたが、最近は歩行時の不安定さや転倒が増え、本人も家族も今後の生活に不安を感じていました。


安定して歩くためには筋力が必要なのではないかと考え、複数のジムや病院にも相談しました。しかし、人員体制や制度上のリハビリ期間などの理由から、希望する支援にはつながりませんでした。

その後、障害福祉サービスの相談支援専門員から、見学・相談と体験ができるリハビリの場として紹介を受けたことが、利用のきっかけとなりました。


※掲載画像はイメージです。実際の利用者さんとは異なります。

30年の経験を、専門職が上書きしない


長く障害と付き合ってきた方は、自分の身体について多くの経験を持っています。


どの動きが危ないのか。

どの時間帯に疲れやすいのか。

どんな訓練が自分には合わなかったのか。


専門職が初回の評価で得られる情報以上に、本人が日々の生活の中で積み重ねてきたことがあります。


だからこそ、診断名や身体の状態だけを見て、専門職側がすぐに答えを出すのではなく、まずこれまでの経過を聞くことを大切にしています。


受傷してから現在まで、何ができるようになったのか。

反対に、以前はできていたけれど難しくなってきたことは何か。

今困っていることは何か。

これからどんな生活を続けていきたいのか。


専門職の知識と、 本人が長年積み重ねてきた「自分の身体についての知識」。

その両方を使いながら、次の方針を考えていきます。



「何をするか」だけでなく、「なぜするか」を伝える


この利用者さんが特に印象に残ったと話していたのが、毎回の説明でした。


歩くとき、どの場面で不安定さが見られるのか。

本人が感じている「転びやすさ」と、専門職が見た身体の状態に、どんな関係があると考えているのか。

今日行う練習には、どんな目的があるのか。


専門職の頭の中だけにある考えを、そのままにしない。

できる限り本人にも分かる言葉で、共有します。


そして、分からないことも説明します。

身体の状態は一つの要因だけで決まるものではなく、実際の反応を見ながら考え方や方法を変えることもあると伝えます。


説明することは、専門職の考えに納得してもらうためではなく、


本人が自分で選び、納得してリハビリに取り組むための材料を渡すこと。


専門職にとっても、言葉にすることで、自分の考えが曖昧だった部分に気づくこともあります。説明することは、単なる接遇ではなく、自分自身の臨床を振り返る機会にもなります。



納得は、利用者を受け身にしない


この方は、「自分に何が足りないのか」「これから何をするのか」を理解しながら取り組めることで、納得感や満足感が高いと話していました。

「これからのリハビリが楽しみ」という言葉もありました。


もちろん、説明が丁寧だったことだけで、身体機能の変化を証明できるわけではありません。


それでも、本人が目的を理解し、自分の意思でリハビリに参加できる状態をつくることは、継続的な支援の大切な土台になります。


「先生にやってもらう」だけではなく、


自分は今、何に取り組んでいるのか。

なぜ、この練習をするのか。

次に何を目指すのか。


そこまで本人自身が理解しているからこそ、施設の中だけでなく、日常生活の中でも自分で考え、行動を選びやすくなります。



確認だけで終わらせない


説明したあとは、「分かりましたか?」と聞くだけでは終えません。


チャレンジドジムでは、本人の言葉で目的を話してもらったり、実際の動作を一緒に確認したりしながら、どのように受け取ったのかまで確かめます。


もし理解にずれがあれば、説明する側の言葉や伝え方を変える。 


専門職が伝えたいことを一方的に届けるのではなく、利用者本人が「自分は今、何をしているのか」を自分の言葉で説明できるところまで、一緒に確認する。


そこまで含めて、私たちは「説明すること」だと考えています。



長い障害歴の先にある「これから」を一緒に考える


受傷から長い年月が経てば、身体だけでなく生活も変わります。

年齢、仕事、家族、住環境。

以前は問題にならなかったことが、今の生活では困りごとになることもあります。


だからこそ、過去と同じ訓練を続けるのではなく、

今、何に困っているのか。これから、どんな生活を続けたいのか。

その方の過去・現在・未来を聞きながら、支援の方針をアップデートしていきます。


チャレンジドジムでは、そんなリハビリを大切にしています。



PT・OT・STとして、生活期のリハビリを考えてみませんか


病院を退院した後も、その人の生活は続いていきます。


長く障害と付き合ってきた方の経験を聞き、今の身体と生活を評価し、その理由を本人へ説明しながら次の目標を一緒に考える。


チャレンジドジムでは、そんな生活期のリハビリに関わるPT・OT・STを募集しています。


高い技術を持つことと、本人へ分かる言葉で伝えることは別々ではありません。自分の臨床を開き、本人と一緒に方針を決めたいPT・OT・STにとって、説明する力を磨ける現場です。


「もっと利用者さんの生活を見ながらリハビリを考えたい」

「自分の評価や支援を、きちんと説明できる専門職になりたい」


そんな方は、ぜひ採用情報をご覧ください。


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