涼しくなったら、少しずつ。夏の運動不足から秋に活動量を戻すコツ

2026年、今年の東北の夏は、「暑かった」というよりも、「よく雨が降ったなあ」という印象が残っている方も多いのではないでしょうか。
6月に、「もう夏が来た?」と思うような日があったかと思えば、その後は梅雨らしい空模様が続きました。
「梅雨、いつまで続くんだろう」
そんなことを思っているうちに子どもたちは夏休みへ。せっかく出した庭のプールも、雨続きでなかなか出番がなく、我が家ではそのまま "巨大な貯水槽" になってしまいました。
そして気づけば、もう秋の気配。
今年は暑さだけでなく、雨のために外へ出る機会が減っていた方も多かったのではないでしょうか。
だからこそ、久しぶりに晴れた日は、なんだか嬉しくて外を歩きたくなります。
ただ、夏のあいだ活動量が少なくなっていた身体を、急に以前と同じペースへ戻そうとする必要はありません。
散歩を少し再開する。買い物へ出かける。家の中で立って動く時間を少し増やす。
秋の運動は、そんな "小さな再開" からはじめてみませんか。
「運動しないと体力が落ちそう」――夏の終わりに聞かれた声
リハニックの現場では、お盆明けに利用をお休みしがちだった方から、
「運動しないことで体力落ちないか不安」
という声が聞かれました。
暑い時期は、外出を控えたり、家の中で過ごす時間が長くなったりすることがあります。
その期間が長くなると、
「前より歩けなくなっていたらどうしよう」
「また疲れやすくなっているかもしれない」
と、不安になる方もいます。
でも、そこで焦って「夏前と同じだけ動かなくちゃ」と考えなくても大丈夫です。
大切なのは、以前の運動量に一気に戻すことよりも、今の身体の様子を見ながら少しずつ動く機会を増やしていくことです。
最初は疲れても、少しずつ慣れていく
運動を再開したばかりのころは、思った以上に疲れることがあります。
実際、90代の利用者さんからはこんな言葉がありました。
「最初はリハビリをして、家に帰るとヘトヘトだった。
けど、いまは終わったあと、からだが軽く感じる」
最初から同じように動けたわけではありません。
だからこそ、秋になって運動を再開するときも、「前はこれくらい歩けたから」と過去の自分を基準にしすぎなくていいのだと思います。
今日は家の周りを少しだけ。
次は買い物のついでに少し歩く。
疲れた日は短くする。
そんなふうに、その日の体調を見ながら少しずつ戻していきましょう。
変化は「何分運動したか」だけではありません
運動を始めると、「30分歩かなければ」「毎日続けなければ」と、時間や回数を目標にしがちです。
もちろん、数字が励みになることもあります。
一方で、身体の変化は日常生活のふとした場面で感じることもあります。
ある利用者さんは、杖の調整後の生活について、
「買い物に行く道中、必ず座って休んでいたけど、休まないで行くことができた」
と話されていました。
また、別の80代男性からは、
「今日は息切れしないで運動できた。少し体力が付いたかな?」
という声も聞かれています。
「今日は昨日より少し楽だった」
「スーパーまで行けた」
「途中で休む回数が減った」
そんな小さな変化も、活動量を少しずつ戻していることに気づく一つの目安です。
秋の運動は「生活の中にひとつ足す」くらいから
運動というと、ウォーキングや体操を新しく始めることを想像するかもしれません。
でも、必ずしも特別な運動を始める必要はありません。
たとえば、
・近所を少しだけ歩いてみる
・買い物へ行く
・家の中で立って過ごす時間を増やす
・暑さや雨で控えていた外出を一つ再開する
など、普段の生活の中で身体を動かす機会をひとつ増やす方法もあります。
朝晩は涼しくても、まだ日中は暑さが残る日もあります。
外を歩きにくい日は、以前ご紹介したように、屋内で過ごしたり、商業施設を歩いたりする方法もあります。
「運動するぞ」と構えすぎず、自分が続けやすい方法を探してみてください。
「元に戻す」より、「ここからまた始める」
夏のあいだあまり動けなかったとしても、それを取り戻そうと急ぐ必要はありません。
秋になった今の身体をスタート地点にして、
「今日はここまで」
「もう少しできそうだから、次は少しだけ増やそう」
と積み重ねていけばいい。
運動の目的は、頑張った量を競うことではなく、毎日の暮らしを少しでも過ごしやすくしていくことです。
買い物へ行く。
家の外へ出る。
会いたい人に会いに行く。
そんな日常のために、まずは小さく身体を動かすところから始めてみてはいかがでしょうか。
自分に合った運動量が分からないときは
「久しぶりに運動したいけれど、どのくらい動けばいいのか分からない」
「一人ではなかなか続かない」
そんなときは、無理に自己流で頑張るのではなく、専門職などに相談しながら身体の状態に合った方法を探すことも一つの選択肢です。
リハニックでは、見学・体験のご相談も受け付けています。
この秋、もう一度身体を動かしてみようかなと思った方は、どうぞお気軽にお問い合わせください。



