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長く続けるための、夏の整え方。

  • 13 時間前
  • 読了時間: 3分

テレビの前が、急ににぎやかになった瞬間がありました。


日本代表がゴールを決めた瞬間のことです。

「ヤッター!」という声が重なって、それまでじっとしていた利用者さんも、スタッフも、一緒に沸いていました。

どんよりとした湿気の重さが、その瞬間だけ、どこかへ消えたような気がしました。


夏は、そういう季節です。

体はしんどい。でも、心は動く。

そのギャップが、いつもより大きくなる季節でもあると思います。



暑さが、じわじわと体に乗ってくる


気温が30度を超えると、誰でも体への負担を感じます。でも、高齢になると、その影響がもう少し複雑になります。暑さを感じにくくなる、水分を欲しがるサインが出にくくなる、気づかないうちに脱水が進む。「なんとなくだるい」「今日は頭が重い」という感覚が、実は体からのサインであることが少なくありません。


バイタルサインに、それは正直に出てきます。普段より血圧が高い、脈が乱れやすい。体が「今日はきつい」と言っている日は、確かにあります。



「休む」は、やめることではない


こういう季節になると、リハビリをお休みされる方が増えます。それ自体は、悪いことではありません。無理をして通い続けた結果、体調を崩してしまうほうが、長い目で見ると取り返しがつかないこともあるからです。


ただ、気になるのは「暑いから1ヶ月休む」という判断です。


1ヶ月、体を動かさない期間が続くと、筋力や体のバランス感覚は、思っている以上に落ちやすくなります。特に高齢の方にとって、その回復には時間がかかります。「涼しくなったら再開しよう」と思っていたはずが、再開のハードルが上がってしまう、ということが起こりえます。


休むことと、やめることは、違います。でも、長く休むと、その境界線が曖昧になっていきます。



「休む」より「軽くする」


リハビリには、がんばる日と、整える日があっていいと思います。


体調が優れない日、バイタルが落ち着かない日には、メニューをリラクゼーション中心に切り替える。いつもより動く量を減らして、体の様子を見ながら進める。そういう「軽くする」という選択肢が、実は長く続けるための大事な調整です。


完全に休むより、少しだけ顔を出して「今日は軽めでお願いします」と伝える。その一日の積み重ねが、秋以降の体を作っていきます。


「今日は軽めでお願いします」のひと言が、言える場所でありたいと思っています。



温度管理の、難しさ


少し余談ですが、夏場のデイサービスには、密かな難題があります。


高齢の方にとって、冷房の設定温度が低すぎると、体に応えます。27度でも「寒い」と感じる方は多い。一方で、スタッフにとっては動いているぶん、汗が止まりません。全員にとって「ちょうどいい」温度というのは、実はかなり難しい。


それでも、場の温度は利用者さんの体調に直結します。だから、こまめに調整しながら、水分補給の声がけを増やしながら、夏を一緒に乗り越えていく。そういう地味な積み重ねが、「お休みが少なかった」という結果につながっていたりします。


夏のリハビリは、続けることよりも、整えながら続けることが目標です。


W杯の歓声のように、ふとした瞬間に体が軽くなる日もある。そういう日を、一緒に作っていけたらと思っています。


もしこの空気に少しでも興味を持ってくださったなら、私たちがどんな場所で、どんな日々を過ごしているか、覗いてみてください。


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