退院後の暮らしへ、リハビリをつなぐ――日本糖尿病理学療法学会に出展しました

2026年10月24日(土)・25日(日)、栃木県宇都宮市のライトキューブ宇都宮で開催された「第12回日本糖尿病理学療法学会学術大会」に、チャレンジドジムが企業展示を行いました。
今回の大会テーマは「懸け橋」。
私たちは、病院でのリハビリが終わったあとも、生活の中で取り組みを続けられる選択肢のひとつとして、障害福祉サービスの「自立訓練(機能訓練)」をご紹介しました。

また、株式会社ドクターアイズ共催のランチョンセミナーも開催しました。
今回は、学会での取り組みに加え、ブースで出会ったリハビリ専門職の皆さんの言葉や、セミナー後のアンケート結果をご紹介します。
「リハビリの成果」を実感するのは、どんな瞬間ですか?
企業展示ブースでは、病院で働くリハビリ専門職の皆さんに、チャレンジドジムのサービスをご紹介するとともに、一つのアンケートを実施しました。
質問は、「リハビリの成果につながった!」と一番実感するのは、どんな瞬間ですか?

選択肢は「機能評価で向上が見られた時」「患者様から感謝の言葉を貰った時」「退院時の目標を達成できた時」「その他」の4つです。
来場者の皆さんには、当てはまる項目にシールを貼っていただきました。
そして、回答をきっかけに、日頃の仕事についてさまざまなお話を聞かせていただきました。
退院時の目標達成には、他部署との連携も
「退院時の目標を達成できた時」を選んだ方からは、患者さんが目標を達成するだけでなく、「他部署との連携もうまくいった時」 が印象に残るというお話がありました。
退院日程が未定の段階から、療法士自身が考える退院時期を見据えて対応し、他部署との連携も含めて想定どおりに退院できたときがうれしい、という内容でした。
このお話を聞いたスタッフも、患者さんの目標達成だけでなく、他部署や療法士自身のスケジュールなど、さまざまな立場での調整があることが印象的だったと振り返っています。
感謝の言葉ではなく、患者さんの笑顔
「その他」を選んだ方は、こう話してくださいました。
患者さんが笑顔になったとき。感謝の言葉じゃないんですよ。言葉に出さなくても、患者さんが笑顔を見せてくれたとき。そのときが、成果に繋がったと思います。
機能の向上だけでは、自己満足かもしれない
「患者様から感謝の言葉を貰った時」を選んだ方からは、こんな言葉も聞かれました。
機能が向上したとき。これは、自己満ですね。患者さんに感謝を伝えられて、はじめて成果かなと。
決められた退院日までに、何を目指すのか
もう一人、「退院時の目標を達成できた時」を選んだ方からは、急性期病院で働く中での率直なお話を伺いました。
DPCの急性期病院なので、医師が退院日程を決める。出口(退院日)だけが決まった状態で来るが、退院する現実に耐えられるだけの機能回復目標を立ててそこに到達できた時。まぁ、自己満ですけどね。
同じ選択肢を選んだ方でも、その背景には異なる経験や思いがありました。
患者さんの表情を大切にする方、機能の向上と患者さんの実感を区別して考える方、退院までの連携や時間的な制約について話してくださる方。
一つの答えにまとめられるものではありません。
今回聞かせていただいた言葉を、それぞれの専門職が日々の現場で感じていることとして、大切に残したいと思います。
※上記は、ブースでの会話を当日のスタッフが聞き取り、共有した内容です。いずれも発言された方個人の経験や感想であり、医療機関・職種全体の意見を示すものではありません。
病院から地域・在宅へ――ランチョンセミナーも開催

10月24日には、株式会社ドクターアイズ共催のランチョンセミナー「病院から地域・在宅へ ―糖尿病運動療法を継続可能にする二つの懸け橋―」を開催しました。
佐伯輝明先生からは、指定運動療法施設を活用した医療機関外での運動療法について、鈴木康裕先生からは、デジタル技術を用いた在宅運動支援の取り組みについて、それぞれご講演いただきました。
セミナーには約110名が参加し、77名からアンケート回答をいただきました。
講演内容については、佐伯先生の講演で97.4%(74件/76件)、鈴木先生の講演で94.7%(54件/57件)が「とても参考になった」「概ね参考になった」と回答しています。
関心が高かったのは「運動を続けられる仕組み」
参加者が関心を持った内容を尋ねた設問では、次の項目に多くの回答が集まりました。
運動療法を始め、継続してもらう仕組み:48件
医療機関と地域施設との連携:41件
在宅運動の記録・見守り:29件
また、運動継続を支援するうえでの課題としては、
継続する意欲の維持:59件
自宅での実施状況の把握:44件
退院後に紹介できる支援先:30件
支援する時間や人員の確保:26件
という結果でした。
さらに自由記述には、
地域に戻った後の運動療法(確認)の方法がない。そこをどう埋めるか
という声も寄せられています。
病院で運動療法に取り組んだあと、その取り組みをどのように続けていくのか。本人の意欲をどう支え、地域でどのような支援につないでいくのか。
今回の回答から、そうした課題に関心を持つ参加者がいたことが分かります。
※アンケートはセミナー参加者を対象としたもので、各設問の回答数は異なります。関心事項・課題の設問は複数回答です。
医療と地域、そしてこれからの暮らしをつなぐために
今回の学会では、ブースでの会話を通じて、一人ひとりの専門職が大切にしていることを聞くことができました。
また、ランチョンセミナーのアンケートからは、運動を継続するための仕組みや、退院後の支援先に関心が寄せられていることも分かりました。
病院でのリハビリが終わっても、その先の暮らしには、まだ取り組みたいことや実現したい目標があります。
チャレンジドジムが提供する自立訓練(機能訓練)は、そうした生活の目標に向けて取り組むための選択肢のひとつです。
しかし、このサービスの存在や、どのような方が利用できるのかは、まだ十分に知られていないと感じています。
私たちは現在、チャレンジドジムの「東北展開プロジェクト」に取り組んでいます。
施設を増やしていくことだけでなく、必要とする方に、必要な支援の選択肢があることを知っていただくこと。
そのためには、医療機関で働く専門職の皆さんとのつながりも欠かせません。
今回お話を聞かせてくださった皆さん、アンケートにご協力いただいた皆さん、ありがとうございました。
医療と地域、そして一人ひとりのこれからの生活をつなぐ「懸け橋」となれるよう、これからもチャレンジドジムの取り組みを広げ、情報を届けていきます。

リハビリの内容やご利用までの流れ、相談・見学についてご案内しています。
※自立訓練(機能訓練)の利用対象や条件は、ご本人の状況やお住まいの地域によって異なります。
「目指すのは、社会復帰への懸け橋。」この支援を、東北へ広げる仲間を募集しています。



